機嫌を損ねない。一人になりたいときの周りへの伝え方
一人になりたいとき、
周りの人や、特定の恋人、友人に伝える方法を解説します。
一人になりたいときは、周りの人に伝えてから一人になりましょう。
黙っていなくなると
後でトラブルになったり、
グループの中で孤立したり、
ひとりの時に電話やチャットが入ったり、
相手にも自分にも、いいことがありません。
一方で、
「一人になりたい」と伝えたけれども
「許されなかった」
「勘違いされた」
「機嫌が悪くなった」
といったこともありますね。
一度このようなことが起こると
「言うとまたトラブルになるんじゃないか?」
と思って、よけい言いづらくなります。
こういったトラブルは
ケースバイケースで、
かんたんになくすことは難しいです。
ですが
丁寧なコミュニケーションを心がけることで、できるだけ避けるやり方はあります。
「一人になりたい」ときになんて言うか
一人になりたいとき、それを言葉にできますか?
なにを、なんて言うかは決めておきましょう。
基本的に
理由をちゃんと話せば、
まともな相手なら理解してくれます。
納得するかどうかは
相手次第ですが、それでも理由は言うべきです。
ところで
一人になりたい時に言う理由は、
たいてい、次の2つのうちのどちらかになります。
- 体調が悪い
- 集中したい事がある
疲れているのも体調の一種ですし、
もしほんとうに病気で体調が悪いなら、伝えるべきです。
「体調が悪い」が最強の理由
ウソでも本当でも、
本当は別の理由だとしても、
ひとこと
「体調がわるい」
といえば、
ほとんどの場合は一人になれます。
まともな相手なら引き下がってくれます。(もしくは相手にされてない?)
もししつこく、
そのまた理由をきかれたら。
次のようなセリフでやり過ごしましょう。
- 「今余裕がないから」
- 「時間がないから」
- 「落ち着いたら話すから」
あとで
理由を聞かれるときもありますが、
それはそれで後で考えておけばいいのです。
◯◯に集中したい、という
もし本当なら、
正直に「集中したい」と言いましょう。
本当にやることがあり、
そのために時間が必要であるなら、です。
自分のやっていることを
知ってもらういい機会です。これもコミュニケーションの一環です。
「試合があるから、テニスの練習に集中したい」
「仕事が忙しい、集中したい」
「今やらないとまずい、締切がある」
「一人で考えたいことがある」
こういう話をすると、
「テニスを頑張っているんだな」
「勉強を真面目にする人なんだな」
と相手にも知ってもらえる良い機会です。
疲れたから
本当に疲れているなら、
「疲れているから」
と言って、その場を離れるのもいいでしょう。
「疲れ」は顔にも出ているでしょうから、周りの人もわかってくれます。
明日忙しいので
次のようなケース。
「明日は忙しくなりそうなので、今日は休みたい」
「家で休みたい、体力を回復しておきたい」
そういうときは正直に
明日が忙しくなるので
と言えば、普通はわかってくれます。
他の人も、同じ状況なら同じように思いますから、わかってくれます。
これらが、
突発的な状況をなんとか切り抜ける手段です。
次からは、もう少し深掘りします。
「一人になりたい」と相手の機嫌を損ねずに伝えるやり方
一人になりたいと
相手に伝える内容は、上記の2つのどちらかです。
それなら即席で考えて伝えることができる人も多いでしょう。
ですが、
これが難しい人は、
次のことを事前に考えておくのも戦略の一つです。
- なにを伝えるか(5W1H)
- それを聞いた時の相手の反応(想定問答集)
- どこまで譲歩できるか(ボトムライン)
相手の機嫌を損ねないためには、
事前に考えられることは考えておきましょう。
口調でトラブルを起こす人もいます。
ボソボソと話してよく聞こえない人、
なにを言ってるかわからない人、
逆に
はっきりと言い過ぎだったり、
自分のことしか考えてない自分の都合だけを言う人、
こういう人は、
自分でトラブルを招いているわけです。
相手の機嫌を損ねないためには、
言いたいことをはっきりさせ、相手を気遣う言い方をする必要があります。
なんて言うか、話すことを考える
自分の言いたいことを、
5W1Hの形式で、紙に書き出してみましょう。
書き出すことが重要です。
紙に書き出すことは、
「言葉」にすることだからです。
一度「言葉」にしておけば、話すときにあわてることもなくなります。
WHO(誰?)
あなたです。
WHICH(どっち?):
ここは、なければ省略してOKです。
WHAT(なに?):
集中したいことがある場合、
なにに集中したいのかを書きます。
なければ、書かなくてよいです。
WHY(なぜ?):
先に書いたように、
- 「体調が悪い」
- 「集中したい」
- 「疲れた」
- 「明日の予定がある」
のどれかを選びます。
本当に理由があるときは、その理由を書きます。
WHEN(いつ?):
いつ、どれくらいの期間、一人になるか?
わからないなら、それでOKです。
わからないことがわかったことが重要です。その場合、
「落ち着いたら言う」
「あとで言う」
といえばいいことがわかるからです。
もし集中したい、
という理由の場合は、予測できる範囲で言えばいいです。
HOW(どうやって?):
どのように一人になる予定なのか。
家にこもるのか、など、言える範囲を考えます
内容の中で、
- 言える範囲、
- 予測できる範囲、
これらは自分で決めますが、
すべてを相手に言う必要はありません。
どこまで話すかは、
- あなたの都合(言ってもいいかどうか)
- 相手が納得するような内容か
- 世間的に(常識的に)相手に話す必要あるのか
で考えて、決めてしまいましょう。
これで、なにを言うかは言葉にできました。
言う内容がはっきりすれば、
相手に聞こえる声量で、しっかりと話すことができます。
相手の反応を想定する
言いたいことを書き出したら、
次は相手の反応を予想して書き出しましょう。
「この理由を聞いても、理解してくれないかもしれない」
「勘違いされるかもしれない」
「ぐだぐだ言ってきて、先延ばしされるかもしれない」
「こんなことを逆に聞いてくるかもしれない」
「別の案を持ってくるかもしれない」
相手の出方をいくつか想定しておくと、
実際に言われた時に、どう答えるか
という想定回答集のようなものができます。
具体的には、
相手の反応の一つ一つに「なんて、どう答えるか」を書き出していきます。
書き出すときは、
実際に言いそうなセリフを書いていくのがおすすめです。
そのほうが具体的になるからです。
相手「今じゃなくてもいいんじゃないか?」
自分「しめきりがあるので、今から始めないと終わらないのです」
という感じです。
あまり考えすぎる必要はありません。
考えすぎても意味はないのです。
あくまで想定なので
思ったように反応されない事も多く、
取り越し苦労になる項目もあるからです。
ちなみに想定問答集は
ビジネスの世界では当たり前に作るものです。
セールスマニュアルやプレゼンのQ&Aの資料などがそうです。
どこまで譲歩できるか、ラインを考える
相手によっては、
グダグダとけむにまき、あやふやにしてくる人もいます。
また譲歩を迫ってくる人もいます。
なので、あらかじめ「譲歩できるギリギリライン」を考えましょう。
これは有名な「ハーバード流交渉術」にある「ボトムライン」という考え方です。
最小限これだけはゆずれない、
要求の最低ライン
です。
これがないと、
ずるずると相手の思いどおりになってしまいます。
自分が許せる譲歩はどこまでか、はっきりしておきましょう。
めんどうですが、
こういったコミュニケーションは丁寧にやったほうがいいです。
大げさな、と考える人も多いでしょう。
ですが自分の要求を通したいなら、
相手の都合も考えてあげるほうがうまくいきます。
そのために
1)自分のボトムライン、
2)相手の都合、
3)社会的常識的なボトムライン
を常に考え、話し合う柔軟性が必要です。
いわゆる、「三方良し」というやつです。
相手がわかってくれないとき
交渉決裂、のときは、逃げるかあきらめるの二択になりますね。
逃げると決めているときは、逃げる手段も事前に確保しておくといいです。
「一人になりたい」と伝えるときの注意点
相手に伝えるときは、次の点に気をつけましょう。
相手に聞こえる声量ではなす
ボソボソと
なにを話しているのか聞こえない人がいます。
これは相手に一番ストレスを与える話し方です。
相手に聞こえるように、はっきりと話しましょう。
シンプルに話す。
結論から話し、
言いたいことを短くシンプルに伝えましょう。
すでに5W1Hで
「なにをどう話すか」頭の中は整理できているはずです。
ですから言いたいことをシンプルに伝えることができるはずです。
話す順序を工夫して短めに話し、相手に伝わるようにしましょう。
ヤフーアカデミア学長でグロービス講師の伊藤羊一氏は、
その著書「一分で話せ!」で、
「大事なことは1分で話すべき」
と言っています。
相手の言い分も一旦、受け止める
相手の言い分を全く聞かず、
自分の要求や主張ばかりを押しとおそうとするのはやめましょう。
相手にも都合もありますから、
完全に自分の思い通りにならないこともあります。
なにか言われたら、準備したように交渉を始めましょう。
前述したように、
譲歩できるところは譲歩、
主張を通せるところは通すようにします。
譲歩できる
ギリギリのライン(ボトムライン)を常に意識して、
話を進めるようにします。
一斉発信するのもあり
もし相手が二人以上なら、
LINEやメールで伝えると効率よく全員に伝えることができます。
これはケースバイケースです。
まとめ:シンプルに「ひとりになりたい」とつたえよう
この記事では、
一人になりたいと周りの人に伝える方法について、紹介しました。
- 基本的には、体調がわるいといえば普通の人は納得してくれます。
- ちゃんとした理由があるのであれば、理由は正直に言うのが良いです。
- 相手の都合と調整できるのであれば、話してみましょう。
そのときに必要になるかんたんな交渉術についても解説しました。
交渉の基本は、
譲歩できるギリギリのボトムラインの設定することです。
いろいろな場面で利用できますので、覚えておくと便利です。
なにかの役に立てれば幸いです。
このブログでは、一人になりたい人に役立つ情報を紹介しています。
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